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ソフロロジー法で第一子を出産
私が娘を産んだ病院は田舎では珍しくソフロロジー法を推奨していました。
日本での一般的な出産の方法はラマーズ法です。ソフロロジー法とはお産のときの呼吸の仕方が異なります。
巷ではソフロロジー法での出産は痛くないと耳にしますが、先に言っておくと普通に痛かったです!
▼第一子出産が痛すぎたので第二子出産は無痛分娩を予定しています▼

ただ、ソフロロジーの呼吸法をしっかりマスターしてお産にのぞめば、痛みに冷静に対処しながら出産できると思います。
当時の私のようにソフロロジー法=痛くないお産という誤ったイメージを持っている方は認識を改めて出産にのぞんでくださいね。
1.ラマーズ法とソフロロジー法の違い
日本で主流の出産方法といえばラマーズ法ですね。 ラマーズ法では、「ヒッヒッフーッ」という呼吸法で、力んで赤ちゃんを出産します。
この呼吸法は戦闘の際に使うもので、「ウーーーンッ」と力んで赤ちゃんを産む例えるなら闘いのような出産の仕方です。
こんなイメージ▼
それに対してソフロロジー法では、陣痛とともに「フ~~~~~~~~~~~ッ」と息を細く長く吐き続け、その際の腹圧で出産を促すという方法です。
実際にソフロロジー法で出産をしているDVDを見ましたが、ただ息をフ~~~~~ッと吐き続けている間にスルンと赤ちゃんが産まれていました。
こんなきれいに赤ちゃんを産む方法があるんだ~と出産を経験していない当時の私はすっかり関心してしまいました。
ただし、産後の今だからわかるのですが、DVDの出産はおそらく和痛分娩。
普通に考えて呼吸法だけで痛みを感じないならみんなソフロロジー法で産んでますよね。
ただ、ソフロロジー法を用いた出産は事前のイメージトレーニングや呼吸法の練習を行うことで、通常よりもお産をポジティブにとらえられるようになり、何も準備していないよりも痛みを受け入れやすいと思います。
2.ソフロロジー法の呼吸法
ソフロロジー法の出産方法では呼吸法の練習が必要です。この練習をしておいたおかげで、出産のときも痛みはあったものの、あわてずにお産にのぞむことができました!
ソフロロジー法の呼吸法は大きく分けて2つあります。
- 1つ目が陣痛の痛みがきている間に使用する積極的呼息法。
- 2つ目が陣痛の間の休憩時間に使用する深呼吸です。
積極的呼息法とは
積極的呼息法では、息を細く長くフ~~~~~ッと吐き続け、吐ききったら自然と息を吸い込みまたフ~~~~ッと吐く。
息を吐くイメージは、ろうそくの火が消えない程のやさしさで、吐き続ける時間は、12秒/10秒/8秒から自分に合ったタイミングで繰り返し行います。
自分に合った呼吸のタイミングを出産までの間、寝る前などに練習して出産のイメージトレーニングをしておくとスムーズに出産にのぞめます。
陣痛の痛みはソフロロジー法でももちろん感じますが、痛みはあくまで子宮だけにきていて50秒以上は継続しないので、痛みを上手に受け入れて顔や腕に力を入れることなくリラックスして息を吐き続けることが大切とのことです。
絶対に力を入れたり途中で息を吸ってはいけません。 息をフ~~~ッと吐き続けていると、腹圧で自然と赤ちゃんが産道を下がっていきます。
休憩時間の深呼吸とは
次に、休憩時間の深呼吸。 こちらは陣痛のおさまっている間に行うので、そんなに難しくはありません。
大きく息を吸ってお腹から肺まで十分に空気を取り込みフーーーッと最後まで吐くことの繰り返しです。
陣痛がおさまっている間に赤ちゃんに十分に酸素を送ってお母さんと赤ちゃんが休むことで、次の陣痛に耐えることができます。
ソフロロジー法では以上の2つの呼吸法を陣痛の間に繰り返すことになります。
3.事前のトレーニング
ソフロロジー法を実施するにあたって事前にできるトレーニングを紹介します。
3-1.うんちトレーニング
うんちトレーニングはその名の通り、うんちをするときに行います。 というのも、うんちをするのと赤ちゃんを産む感覚はとても似ているからです。
やり方としては、うんちをする際に先ほど紹介した積極的呼息法を使って力まずにフ~~~~~~ッと息を細く長く吐き続けてうんちを出すというもの。
実際に私もやりましたが、はじめの内はつい力みがちでしたが、慣れてくるとうんちが下がってくるのが感じられるようになりました。また、便秘気味のときでもうんちが出やすくなります。
3-2.ソフロロジー法の呼吸法
音楽を聴きながら前述した積極的呼吸法を練習します。私は産院で分娩の際に流すCDを事前にもらったので、その中に入っているBGMを流しながら練習しました。
ソフロロジー出産については分娩法についてのDVDもあるので、参考になると思います。
波の音のするいかにもリラックスさせてくれる音楽に合わせてフ~~~~~~ッと息を吐き続けます。
私は10か月に入ったころから寝る前にBGMを流し呼吸法を練習しながら眠りにつくようにしました。この際に、「陣痛は痛くて怖いもの」ではなく、「赤ちゃんを生み出すために必要なエネルギー」と受け止め、お産をポジティブにとらえることが大切です。
いざ本番!ソフロロジー法での出産は痛くないのか?!
実際にソフロロジー法で出産した際の感想です。痛みなどについては感じ方に個人差があると思うので参考までに!
そもそも陣痛から痛い
子宮口が開くまで陣痛が繰り返しくるのですが、それに耐えるのがとてつもなく辛かったです。
痛すぎて立ち合いをしてくれた夫に当たり散らしました…
それでも頑張って耐え、練習してきた呼吸法でリラックスできるように心がけました。
母子手帳に書かれている分娩時間は6時間ほどで、耐えられないくらいに痛かったのも1時間程度だったので、お産の中では楽な方だったと思います。
腹圧で押し出すというイメージが出来上がっていてそれを実践できたから短時間で出産できたのかもしれません。
ソフロロジー法で痛くないのは無痛(和痛)分娩だから?!
出産のときも両親学級でみたDVDに出てくる妊婦さん達のようスムーズにはいかず、痛みはありました。
そもそもソフロロジー法はフランスで主流とされる出産方法ですが、フランスでは無痛分娩が常識です。なので、前述しましたが、後で振り返るとDVDの妊婦さんたちも無痛分娩だったんだなと思いました。
でも、力まずにソフロロジー法の呼吸法を守ってとにかく必死で出産しました。 ソフロロジー法で出産のイメージトレーニングはしてあったので、痛みでパニックになることはなく呼吸に集中できたのは良かったと思います。
ソフロロジー法は痛くない!は誤った認識
ソフロロジー法で産んだけど痛くなかったという情報がネット上にはたくさんあります。
私も出産前はそのような話を鵜呑みにして、鼻からスイカを経験しなくていいのね~なんて思っていましたが、実際のところは痛かった・・・。
周りと話していてもソフロロジー法は痛くないという誤った認識をしている方が多いように感じます。
あくまでソフロロジー法は呼吸法で痛みをなるべく軽減し受け入れる方法であるということを忘れずに。
痛くないという情報を信じこむと本番パニックになってしまう可能性もあり危険です。
お産の痛みは人それぞれで、いざ産むときになったら耐えられない人はいません。まずは無事に赤ちゃんが産まれることを信じて、前向きに心の準備をしておくとよいと思います。
▼第一子出産が痛すぎたので、第二子出産では無痛分娩で産むことに決めました。

4.ソフロロジーまとめ
出産って経験したことがないので、どうやって産むのか不安になる方も多いと思います。
ソフロロジー法は事前に呼吸法のトレーニングなどを行うため、赤ちゃんを産むイメージが湧きやすく、出産に対する不安が軽減される点がメリットだと思います。
これからソフロロジー法での出産を控えている方は、しっかり呼吸法をトレーニングして出産準備をしてくださいね。
おーしまいっ!